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沖縄の観光業で外国人労働者が増加している理由

日本国内はもちろん、海外からも多数の観光客が訪れる沖縄。
沖縄にとって観光業は一大ビジネスといっても過言ではないでしょう。

様々な職種の企業で外国人労働者が目立ちますが、特に顕著な増加を見せているのが観光業。
なぜ観光客向けの産業に、日本人だけではなく外国人が次々と雇用されているのでしょうか?

では、沖縄の観光業で外国人労働者が増加している理由を見ていきましょう。

観光客数と外国人労働者の関係

厚生労働省と沖縄県の調査によると、2009年から2017年にかけて、外国人労働者数は右肩上がりで増加しています。
その伸び率は、2009年と比べると3.8倍
沖縄全体の労働者で計算したときに、95人に1人が外国人労働者であるとわかりました。

外国人労働者数の顕著な増加には、沖縄を訪れる外国人観光客の数が同じような伸び率を示すことが関係しています。

連日あらゆる国から観光に訪れる外国人たち。
年々増え続ける観光客に対し、日本人スタッフだけで対応するには限界が生じているのです。

ホテルや飲食店などでニーズが増加

観光業の中でも特に外国人労働者の雇用が多いのは、ホテルや飲食店など「接客」に関わる仕事です。

特にホテルでは外国人の宿泊に対応するため、外国語を話せるスタッフが重宝されます。
そのニーズに応えてくれるのが、外国人労働者なのです。

また飲食店も対面接客しなければならないので、外国人旅行客が多い沖縄ではやはり外国語対応が望まれます。
日本人スタッフが一から勉強したとしても、スムーズな接客対応ができるまでには相当な道のりが必要でしょう。
その点、外国人労働者を雇用すれば外国人客への対応がスムーズです。

日々増え続ける外国人観光客。
その受け入れ態勢を整えるために、観光業を中心に外国人労働者に注目が集まっているのです。

また近年では、ホテルの増設やレジャー施設の建設など、観光業がさらに盛んな動きを見せています。
それに伴い建設業など関連した産業で働く外国人も増えていて、もはや沖縄の発展に外国人労働者は不可欠な存在といえるでしょう。

ちなみに、沖縄において産業別の外国人労働者数は以下の通りです。

  • ① 宿泊業・飲食サービス業:1,783人(17%)

       ※内訳(1) 宿泊業:1,126人(11%)
       ※内訳(2) 飲食店:642人(6%)

  • ② 卸売業・小売業:1,402人(14%)
  • ③ その他サービス業:1,364人(13%)
  • ④ 建設業:1,265人(12%)

沖縄で外国人労働者を雇用するなら「特定技能」「技能実習生」がおすすめ

沖縄県では、様々な国から来た外国人労働者たちが日夜働いています。

もし外国人雇用を考えているなら、「特定技能」または「技能実習生」に狙いを絞ることをおすすめします。

留学の一環で仕事をこなす外国人や永住権を持つ外国人などその「背景」は様々ですが、もともと就労を目的に来日している外国人はやる気も貢献度も格段に違います。
すでに一定の技能を身につけていることが多いので、企業にとっては即戦力となることも期待できるでしょう。

また彼らは、母国のやり方と照らし合わせながら、より良い方法を提案してくれることもあります。
日本人だけでは想像もつかないようなアイデアも多く、企業の発展、沖縄の発展に長く貢献してくれることでしょう。

まとめ

沖縄にやってくる観光客は、年々増加し続けています。
日本人だけですべての観光客を対応するのはもはや不可能に近く、外国人を採用し、特に「通訳」として即戦力にする企業が目立ちます。

外国人労働者は観光業を中心に見受けられますが、観光に関連して施設の増設などを請け負う外国人たちも多く、これから様々な場面でますます外国人労働者が重宝されることは間違えがありません。

沖縄にとって、今や外国人労働者は欠かせない存在です。
特定技能や技能実習生を採用して、企業のさらなる発展を目指しましょう。

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